9月5日に小米/Xiaomiが発表した新端末の「Mi 3」についてのレビューをPCONLINEが報じているが、今回はCPUにNvidia製のTegra 4 1.8GHzを搭載しているMi 3 TD-SCDMA版を紹介する。
まずは簡単なスペック一覧から。
まず驚くのはその価格。1999元(約33000円)は、SumsungやApple、SONYなどトップメーカーのハイエンドスマートフォンに比べると、おおよそ半分かそれ以下の価格設定。ネット上での販売に特化しているのと、生産時に使う部品のコストを圧縮することによりこの価格を実現している。しかしながら、外観を見る限り決して安っぽくは見えない。
Mi 3のスクリーンはSHARP製のフルHD SUPER IPSスクリーンを使用、OGS(One Grass Solution)による製法でMi 3に組み込まれている。画面サイズは5インチ、1080p、画素密度は441ppiに達する。手袋をしたままのタッチ操作が可能で、水に濡れた手でも操作ができるとの事。
以前のMi 2と同じように、端末正面スクリーン右上には、小米の特徴的なロゴ、MIのマークが見える。耳を当てる受話スピーカーの左には受光センサー、右側には200万画素カメラレンズが設置されている。
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正面スクリーン下部には、タッチキーが配置されていて、ホームボタン、バックボタン、機能ボタンが触ると点灯するようになっている。
端末下部側面(端末底)には、スピーカーとUSB挿入口が確認出来る。
端末上部側面にはSIMスロットとイヤフォンジャックを装備。SIMカードはNano SIMカードまでのサイズに対応しておりSIMカットが一切不要の、二段式のトレイとなっている。
端末右側面には2つの金属製ボタンが配置されている。上の大きいボタンはボリューム、下の小さいボタンは電源/スリープボタンとなっている。ボタンのクリック感は少ないとの事。
背面を覆うカバーはアルミ製プレス成形で塗装(焼付け?)が施されている。アルミの質感は直には感じないが、握った時に金属の質感であることが分かったとしている。
1300万画素センサーを搭載した背面カメラは、背面部左上に配置されていて、レンズ右側にはLEDフラッシュが装備されている。F2.2のレンズは28mm広角で撮影が可能。フラッシュは撮影状況により明るさが変わる。
背面下部にもMIのロゴが入っている。なおバックカバーは取り外しが不可で、電池の交換も出来ない。
小米Mi 3には三色のカバーがある。横にするとスタンド式になるタイプだ。
Nvidia Tegra 4 CPUは今年の1月7日CES2013で公開された、スマートフォン向けの新型CPUでコードネームはWayneと呼ばれていた。Nvidiaによると、Tegra 4のコア数は以前と変わらないが、省電力コアを追加した4+1設計となっている。命令セットはCortex-A15アーキテクチャを使用。
Antutuベンチマークアプリによる、基本スペック一覧
AntutuベンチマークアプリによるTegra 4 CPUスコアはトップレベルとなっていて、Snapdragon 600と800の中間ぐらいのスコアになっている。クロックスピードこそ1.8GHzではあるが、A15アーキテクチャを使用したTegra 4の処理能力は秀逸。また、LPDDR3の2GB RAMは高速W/R(読み込・書き込)だが、3D処理能力ではSnapdragon800にやや劣る。
Android 4.2.1ベースの小米/XiaomiオリジナルMIUI V5
Mi 3の背面カメラは1300万画素でSONYのExmor R5センサーを使用。F2.2の集光率が良いレンズはSumsunやOPPOなども採用している。
また、マニュアルにてシャッタースピードを設定できたり、RAW方式で画像を保存できる。この辺りの機能はスマートフォンの機能としては珍しい。
小米Mi 3で撮影した画像。背景が綺麗にボケており、レンズの質の良さを伺える。
駆け足で紹介したが、発売後Snapdragon 800版を入手したいと考えている。その際、改めて端末レビューをお届けしたい。良い端末であれば買物隊での販売も検討している。
ソース・PConline