総額10億元、深センで携帯電話の不正輸入事件摘発

正規の輸入手続きを行わず、個人輸入した有名ブランドの携帯電話を大量に輸入販売したとして、16の不正輸入集団を摘発したとの事。摘発されたのは先月21日深夜で、個人の運び屋、並行輸入業者を検挙し大量の携帯電話、現金を押収した。ここ10年でもっとも大きい不正輸入事件で規模として10億人民元を超える不正輸入が行われていた。

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押収された、有名ブランドメーカーの端末

深セン税関では、去年より転売目的で不正輸入をする個人・集団の摘発を強化しており、これまで九回にも及ぶ不正輸入摘発を行なっていて個人による運び屋行為が社会的に注目を集めている。深セン税関では今回の摘発に当たり、事前に内偵捜査を行い、“马氏团伙”、“魏某龙团伙”、“魏某雄”などの運び屋集団をマークし摘発のタイミングを見計らってたという。

5月21日の深夜3時、500名余りの税関職員及び180名に上る広東公安武装警察が65組に分かれて、深セン各地にある不正輸入品を保管する倉庫を急襲。罗湖(ローウー)住宅地区、福田、華強北および沙頭角住宅地区にある保管倉庫なと43箇所を摘発した。現場にはアップル製・サムスン製・ソニー製のブランド携帯電話と高級ワインと多額の現金が保管されていた。これにより16の不正輸入集団105人を検挙したとのこと。内1名の香港人が事件に関係しており、その他66名は逮捕拘留、11名は保釈された。

捜査により各集団の役割が判明し、16の不正輸入集団は主に海外での商品調達、発送グループ、税関を通関させるグループ、中国国内に入った品物をまとめて輸送・保管するグループに分かれて活動しており、組織的で大型な不正輸入ネットワークが形成されていた。摘発された集団の構成員は密接な親族関係にある関係者が多く、情報漏えいの少ない一族式にて運営されており司法部門の捜査が難航しているとのこと。

主な手口としては、香港にて並行輸入品の有名メーカー製品を取り寄せ、旅客通過の多い罗湖(ローウー)等の税関にて、個人輸入を装い、様々な方法にて中国大陸へ不正輸入を繰り返してた。その後品物を取りまとめ、携帯電話販売店が多く集まる、華強北にて販売。一説によると、一日の不正輸入量は10000台に上り、華強北で販売されるブランド携帯電話の価格もこの集団により独占的に決められていた。

噂によるとこの摘発により、華強北周辺で販売される携帯電話が品薄になり、価格高騰する可能性があるとしている。

ソース:PConline


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